例の「平成の大合併」により、来る10月1日にヒロじいの住んでいる郡が隣の大田市と合併し、郡(および郡名)が消滅します。
生まれてこの方すっと使ってきた郡名だから愛着があるというのを通り越して、体の一部のようになっています。
今日も、「新しい住所にも慣れないといけないから・・・」とためしに新住所を書いてみたけど、なんかしっくりこない。
小学生のときに、あのおよそ実用漢字とは思えない複雑な字を必死になって練習したことを思い出し、これから二度と使うこともないだろうその漢字にいまさらながら愛着を感じるのだった。
明治22年(1889)4月1日 町村制施行による成立以降、実に116年も続いてきた郡名なのだから、寂しさを感じるのはヒロじいだけではないと思う。
成立当時は、20村(当初19村だったのが1つの村が分割されて20村になった)もあり、それこそ島根県の中央部にドカンと居座った広大な郡だったのだが、時代の流れには逆らえず、周辺の市に吸収合併(逃げていったのかなぁ?)され、最終的には2町のみの小さな郡になってしまっていた。
それこそ、消滅するのも時間の問題だろうという思いはあったのだが、とうとうその時が来たというわけだ。
人口の増加と減少、それに伴う地域の変貌は自然の流れといってしまえばそれまでだが、過疎がさらに過疎化を増し、都市部への一極集中とドーナツ化現象そしてまた都市への回帰と、この日本から豊かな村の風景がだんだんと消えてゆくのが惜しまれる。
唐突だが、32013AというJCGコードの入ったこの名刺ももう二度と使われることなく引き出しの奥にしまわれる事になる。
お疲れ様。
私の「邇摩郡」
私の住んでいる大阪府守口市も、隣の門真市(ここは私の所属バンドの本拠地です)と合併するという話がありました。
で、合併した場合の市名が公表されたのですが、
「守口門真市」
そのまんまやん・・・という何の創意工夫もない名前でした。合併の是非を問う住民投票が行われたのですが、こんな名前はご勘弁を、という事で私は反対票を入れました。
このベタな市名が受け入れられなかったのか?圧倒的反対多数で合併の話は流れました。
自分の名前と同じ位、住所にも愛着がありますからね。もっといい市名だったら、合併話も進んだかも知れません。